欧米株高や米金利上昇で


12日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は反落した。

前日比60銭円安・ドル高の1ドル=93円20~30銭で取引を終えた。

欧米の株式相場の堅調さや、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。

 

市場予想を上回るユーロ圏の経済指標などを手掛かりに欧米の株式相場が上昇し、

投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円売りが優勢と なった。

米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大の思惑が出たことも円売り・ドル買いを促した。

円の安値は93円29銭、高値は92円81銭だった。

 

円は対ユーロで小反落した。前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=117円60~70銭で取引を終えた。

ポルトガルが国債発行による10億ユーロの資金 調達に成功し、

スペインのサパテロ首相は財政赤字の追加の削減策を発表した。

1~3月期のユーロ圏の実質域内総生産(GDP)は前期比0.2%増と市場予 想以上に増加した。

一部の欧州諸国の資金繰りや財政に対する不安やユーロ圏の景気懸念がやや和らぎ、

海外市場で円売り・ユーロ買いが優勢だった。

 

ただ、ニューヨーク市場では欧州の財政問題が落ち着くにはまだ時間がかかるとの見方から、

ユーロ売り・円買いが優勢となり円は下げ幅を縮めた。

 

ユーロはドルに対して続落した。前日終値の1ユーロ=1.26ドル台後半から1.26ドル台前半に下落した。

欧州の財政問題に対する根強い懸念を背景に、 ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

ポルトガルの資金調達やスペインの財政赤字の削減策発表などを受けて、

欧州市場ではユーロが買われる場面もあった。

ニューヨーク市場でのユーロの安値は1.2611ドル、高値は1.2710ドルだった。

 

英ポンドは対ドルで下落した。前日夕の1ポン ド=1.49ドル台半ばから1.48ドル台前半に下げた。

英イングランド銀行(中央銀行)のキング総裁が記者会見で、

英新政権の財政赤字削減を急ぐ姿勢を 歓迎し、

景気の動向次第では英国債を追加購入する可能性があると述べたと伝わった。

 

英財政赤字が縮小すること自体はポンドにプラスと受け止められた。

ただ、緊縮財政で景気刺激策が取りにくくなり景気の低迷が続けば、

英国の超低金利政策が長期化するとの見方からポンド売りが優勢となった。

                                      (日経新聞マネー 5/13 6:29)