ユーロ圏財政懸念で
11日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は3営業日ぶりに反発した。
前日比65銭円高・ドル安の1ドル=92円60~70銭 で取引を終えた。
ユーロ圏諸国の財政問題の深刻さが根強く意識され、投資家のリスク回避姿勢が強まったため、
低金利の円が対主要通貨で買い優勢だった。
欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による緊急融資制度の創設など
ユーロ圏の信用不安対策が発表されたことで、前日はユーロ圏の財政に対する過度の不安が後退した。
ただ、一連の対策は目先の資金繰りを支えても、
早期の財政再建には必ずしも結びつかないとの見方が広がった。
欧州の財政再建への不安が強 まったことで投資家が運用リスクを取りにくくなり、
円はユーロやオーストラリアドルなど相対的に金利の高い通貨に対して上昇し、
対ドルでも円買いが優勢 だった。
欧州の株式相場が総じて下落し、米株式市場ではダウ工業株30種平均が下げた。
中国政府による金融引き締め懸念などを背景にアジ アの主要株式相場が下げたこともあり、
世界的な株安が円買い・ドル売りを促したとの声も聞かれた。
ニューヨーク市場での円の高値は92円36銭、安値は 93円15銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに大幅に反発した。
前日比1円85銭円高・ユーロ安の1ユーロ=117円40~50銭で取引を終えた。
ユーロ圏の財政再建の不透明感が意識されたことから、円買い・ユーロ売りが優勢だった。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落した。
前日終値の1ユーロ=1.27ドル台後半から1.26ドル台後半に水準を切り下げた。
ユーロ圏の財政不安を受け、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
この日の安値は1.2656ドル、高値は1.2750ドル。
英ポンドが対ドルで上昇した。
前日終値の1ポンド=1.48ドル後半から1.49ドル台半ばに水準を切り上げた。
英総選挙で敗北した与党・労働党の党首ブ ラウン首相が辞任を発表し、
野党・保守党のキャメロン党首が首相に任命された。
英国の政局の不透明感が晴れたことから、ポンドが買い戻された。(日経新聞マネー 5/12 7:02)