下値で国内機関投資家の買い、ボトム形成からリバウンドへ

5月8日(土)12時48分配信 フィスコ



連休明け2日間の取引であったが、
ギリシャ財政危機への懸念を背景とした米国市場の急落、円相場の急騰を受けて、
日経平均は連日で今年最大の下げ幅を記録 した。
これにより、3月からの上昇分を帳消しにしている。
ギリシャ問題の影響が大きいものの、
4月以降の日経平均は前日の海外市場との連動からギャップ (差)を埋める格好から
マドを空けた形状が続いている。

ハイ・フリークエンシー・トレーディングといったシステマチックな超高速の売買による影響とみられているが、
6日の米国市場の急落についても、誤発注の他、
このハイ・フリークエンシー・トレーディングによるシステム的な影響が指摘されている。
米国では急落の間の取引の一部を無効にする措置を発動したが、
瞬間 20%を超える下げをみせた米アップルなどは対象に入らず、
今後の需給面のほか金融規制強化策への影響などがくすぶることになりそうだ。

日経平均は2日間で最大800円下げたが、
米国市場同様、テクニカル的な調整の範囲と冷静な見方がされている。
これまで過熱感が指摘されていたこともあり、
3月の上昇スタートレベルまで一気に調整したことによって、仕切り直しとの見方もある。

実際に連休中の外部要因の影響から海外勢の売りは想定されていたが、
売買代金は3月12日以来となる2兆円を超えとなるなど、
下値では国内機関投資家とみられる買いの思惑も強い。
新日鉄<5401 >が2月安値とのボトム形成が意識される場面で切り返すなど、
売り越し基調を続けていた国内勢にとっては買いを入れやすい水準でもある。

ギ リシャを発端とした欧州各国の財政問題については、
慎重姿勢がくすぶることになるものの、G7財務相による連携など、一段の悪化による混乱というよりは、
危機回避へ向けた金融市場の落ち着きがみられよう。
引き続き海外市場や為替市場の動向を横目で睨みながらの相場展開が続きそうであるが、
ここからはボトム形成からリバウンドを探るスタンスが想定される。

また、10日から決算発表がピークをむかえるため、業績好調が確認された銘柄への物色は続きそうである。
為替の変動によって今期の上振れ期待は後退し、
短期資金の逃げ足の速さによって乱高下をみせたとしても、押し目買い姿勢が有効となろう。