NY円、 急伸の反動、米雇用統計で
7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、
前日比1円05銭円安・ドル高の1ドル=91円60~70銭 で取引を終えた。
前日に急ピッチで円高・ドル安が進んだ反動で、
円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継いだ。
4月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比29万人増と、
増加幅が市場予想(18万人程度)より大きかった。
米労働市場の回復傾向が続いているとの見方から、一時円売り・ドル買いが出た。
雇用統計の発表後に、円は一時93円27銭まで下落した。
円が対ユーロで大幅に下落したため、対ドルでも軟調になった面もある。
ドイツ連邦議会は同日、ギリシャ支援の関連法案を可決するなど、
金融支援を実行に移す環境が整いつつあるとの見方がユーロの支援材料となった。
市場では欧州中央銀行(ECB)が近く、追加の流動性供給策を発表するとの思惑があるという。
一方、米株式相場が下げ幅を広げると、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から、
低金利の円は比較的金利の高いユーロに対し下げ渋る場面があった。
円は対ドルでも一時90円83銭まで下げ幅を縮めた。
円は対ユーロで大幅に反落し、
前日比2円65銭円安・ユーロ高の1ユーロ=116円90銭~117円ちょうどで終えた。
前日に円が急伸した反動に加え、 ユーロ導入国がギリシャ向け融資を実行できる環境が整うとの見方から、
円売り・ユーロ買いが出た。ただ、円は一時114円59銭まで下げ渋った。
ユーロは対ドルで5営業日ぶりに反発した。
前日終値の1ユーロ=1.26ドル台前半から1.27ドル台半ばに上昇した。
ギリシャ支援への環境が整いつつあるとの見方がユーロ買い・ドル売りにつながった。
この日の高値は1.2773ドル、安値は1.2609ドル。
英ポンドは対ドルで下落。前日終値の1ポンド=1.48ドル台前半から1.48ドルちょうど近辺に下げた。
6日投票の英国議会下院の総選挙で、キャメロン 党首率いる野党・保守党が第1党になることが確定した。
ただ、どの党も過半数に達しないことがわかり、
政治運営の不透明感からポンド売り・ドル買いが出たようだ。
ロンドン市場では一時1.44ドル台後半と、09年4月以来約1年ぶりのポンド安・ドル高水準を付けた。
(日経新聞マネー 5/8 6:41)