NY円、 ユーロは対ドルで1年ぶり安値




4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、

前日比05銭円安・ドル高の1ドル=94円50~60銭で取引を終えた。

欧州の財政懸念を背景にユーロが対ドルで約1年ぶりの安値を付けたことから、

円は対ドルで売られやすかった。

円は同日のアジア市場で一時94円99銭 と、2009年8月24日以来、約8カ月ぶりの安値を付けた。

 

前週末に欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)がギリシャへの協調融資で合意したが、

引き続きギリシャ財政への厳しい見方が多く、ユーロ売りは続いた。

市場ではスペインもEUなどに支援を求めるとの憶測が出ていたといい、

スペインのサパテロ首相はこれを否定したと伝わった。

スペインを巡っては格付け会社による格下げのうわさも出ていたといい、

ユーロは対ドルで大きく下落。つ れて円も対ドルで下げた。ニューヨーク市場での安値は94円65銭。

 

一方、円は94円32銭まで買われる場面もあった。

アジア株に加え、 欧米の株式相場が大幅に下落し、

投資家がリスクを取った資産運用をしづらくなるとの見方が出た。

低金利の円は高金利のオーストラリア(豪)ドルなどに対し大幅に上昇したことから、

円の対ドル相場も一時押し上げられた。

 

円は対ユーロで大幅に上昇し、前日比1円95銭円高・ユーロ安の1ユーロ=122円75~85銭で取引を終えた。一時は122円63銭と4月28日以来1週間ぶりの高値を付けた。

ユーロ圏の財政懸念や、欧米株式相場の下落を背景に円買い・ユーロ売りが優勢だった。

 

ユーロは対ドルで大幅に続落。前日終値の1ユーロ=1.32ドルちょうど近辺から1.29ドル台後半に下げた。

一時1.2980ドルと09年4月28日以 来ほぼ1年ぶりの安値を付けた。

ギリシャに続きスペインなどにも財政懸念が広がったことで、

ユーロ売り・ドル買いが出た。この日の高値は1.3105ドル。

 

オーストラリア(豪)ドルは対米ドルで下落。

前日終値の1豪ドル=0.92米ドル台後半から0.90米ドル台後半に下げた。

米株の大幅安を受けて投資家がリスク取引を圧縮したことで、

高金利通貨である豪ドルに売りが出やすくなった。

 

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は同日、政策金利を0.25%引き上げ4.50%とすると発表。

ただRBAが声明で「今回の引き上げを受け、 市中金利は中立に近くなる」との見方を示したため、

次回以降の利上げ観測が後退し、豪ドル売り・米ドル買いを促した面もある。

                                          (日経新聞マネー 5/5 7:02)