NY円、反落  FOMC後の米金利上昇で

28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、

前日比75銭円安・ドル高の1ドル=93円95銭~94円05銭で取引を終えた。

米国の超低金利政策の長期化観測を背景に米株相場が上昇し、

米株高を受けて米債券相場が下落(米長期金利が上昇)。

日米金利差の拡大観測から、円 売り・ドル買いが出た。

 

米連邦準備理事会(FRB)が同日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定。

声明で「例外 的に低い政策金利が長期にわたって続く可能性が高いと予想する」との表現を維持した。

声明の発表を受けて米株式相場が一時上げ幅を拡大すると、

投資家が運 用リスクを取りやすくなるとの思惑が出て、

低金利の円は比較的金利が高いとされるオーストラリア(豪)ドルやユーロに対し下落。

対ドルでも下げやすかっ た。

 

円は一時94円33銭まで下落した。一方、円の高値は93円80銭。

 

円は対ユーロで大幅に反落し、前日比1円50銭 円安・ユーロ高の1ユーロ=124円25~35銭で取引を終えた。

米株式相場の上昇局面で、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方が円の売り要因と なった。

前日に円が対ユーロで大幅に上昇したため、利益を確定する目的の円売り・ユーロ買いが出た面もある。

 

一方、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は同日、

スペインの長期債務格付けを1段階引き下げた。

欧州の財政悪化懸念が改めて強まり、円は対ユーロで下げ渋る場面があった。

 

ユーロは対ドルで反発。前日終値の1ユーロ=1.31ドル台後半から1.32ドル台前半に上昇した。

FOMCの結果発表後に米株式相場が一時上げ幅を拡大すると、

投資家がリスク回避姿勢を和らげるとの見方から、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。

市場では、FRBが声明で超低金利政策を示す文言を一部変えるとの見方も浮上していたが、

声明に大きな変化がなかったことがドルの重荷になったようだ。この日の高値は1.3266ドル。

 

ただ、S&Pによるスペインの格下げ発表後には、ユーロは一時1.3114ドルと、

2009年4月28日以来1年ぶりの安値を付けた。

                                            (日経新聞マネー 4/29 6:41)