円高推移を想定、中国人民元切り上げ観測とギリシャ懸念

4月17日(土)14時22分配信 フィスコ

4/12-16のドル・円相場は、91円90銭(4/16)から93円73銭(4/14)のレンジ内で推移した。
ドル安・円高要因としては、米連邦準備理 事会(FRB)による超低金利政策が
「長期間」継続される可能性が高まったこと、中国人民元の早期切り上げ観測が高まったこと、
ギリシャに対する緊急支援 パッケージ支援策への思惑、米証券取引委員会(SEC)による
米ゴールドマン・サックス訴追などが挙げられる。

4/19-23のドル・円相場は、アテネで開催されるギリシャに対する緊急支援パッケージに関する協議、
週末にワシントンで開催される国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季総会、
G-7・G-20財務相・中央銀行総裁会議での協議内容を見極める展開が予想される。

中国は、米国議会による中国制裁法の制定や米財務省による為替操作国との認定を避けるため、
そしてG-7&G-20会議で中国人民元の切り上げを要請される前に、
中国人民元の変動幅を拡大、あるいは切り上げを発表するのではないか、との憶測が高まっている。

ドル・円は、中国人民元の切り上げが発表された場合の円高反応に要注意となる。

ギリシャが緊急支援パッケージの実施を要請する可能性が高まっており、波乱要因となる。

米連邦準備理事会(FRB)による公定歩合の引き上げにも要注意となる。
米証券取引委員会(SEC)による米ゴールドマン・サックス訴追を受けた米国株式市場の動向にも注意。

【ドル買い・円売り要因】
・日米金利差拡大(日銀:追加金融緩和政策、FRB:出口戦略⇒公定歩合引き上げ)
・本邦機関投資家:外債投資増加・ヘッジ減少&ゆうちょ銀行:米国債購入
・米中戦略・経済対話(北京5月):米中通商摩擦回避の可能性

【ドル売り・円買い要因】
・米中通商戦争:米国議会で中国制裁法制定の可能性、米財務省「為替政策報告書」で
 中国が為替操作国と認定される可能性
・中国人民銀行:金融引き締めの可能性&中国人民元切り上げ観測
・米国のソブリン・リスク:米政府系住宅金融機関(5.5兆ドル)、医療保険改革、中国の米国債売却懸念、
・米国住宅市場二番底懸念:初回住宅購入者向け税控除措置(8000ドル)4月末で終了

【テクニカル分析】
ドル・円は、2007年高値124円14銭から2008年高値110円67銭を経由する攻防の分岐点を上抜けており、
N計算値目標値97円10銭までの上昇トレンドの可能性が高まっている。

4/12-16 の主な予定は、19日(月):(米)3月景気先行指数、20日(火):(日)2月第3次産業活動指数、
21日(水):(日)西村日銀副総裁会見(仙台市金 融経済懇談会)、22日(木):(日)3月貿易収支、
(米)3月生産者物価指数、3月中古住宅販売件数、
23日(金):(米)3月耐久財受注、3月新築住 宅販売件数、G20財務相・中銀総裁会議
(ワシントン、24日迄)。

[予想レンジ]
ドル・円90円00銭-94円00銭

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