ゴールドマン提訴で金融失速、ハイテクも含めて決算に注目

4月17日(土)8時57分配信 フィスコ


これまで金融セクターが上昇相場のけん引役となっていただけに、
ゴールドマン・サックスのサブプライム・モーゲージ関連証券の販売を巡る問題が
冷や水を浴びせる結果となった。

ゴー ルドマン・サックスは大手ヘッジファンドのポールソン&Coからの依頼に基づき、
高格付が付与されているものの、
将来格下げや値下がりが見込まれるサブプ ライム・モーゲージを参照資産とする
CDO(債務担保証券)を07年初頭に組成。
参照資産の選定にポールソン&Coが関与したが、その事実を隠蔽して欧州 銀行や年金基金、
投資ファンドなどに販売したことが問題視されている。
ポールソン&Coは、このCDOの価値が毀損したり
債務不履行となった場合に利益を得るCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を買うことで
多額の利益を上げたようだ。
そして、このCDSの売り手となったのが、巨額の公的資金を注入 し救済されたAIGである。
このように空売り筋からの要請に基づいて組成されたCDOの販売時の開示情報と利益相反が
問題となっており、恐らくゴールドマ ン・サックスに限らず他大手金融機関にも波及する可能性がある。
ゴールドマン・サックスは法廷で争う構えだが、20日に決算発表を予定しており事態の進展 が注目される。

その他の金融では、シティグループ(19日)やウェルズ・ファーゴ(21日)、
アメリカン・エキスプレス(22日)、トラ ベラーズ(23日)などの決算発表も予定されている。
ハイテクではIBM(19日)やアップル(20日)、クアルコム(21日)、マイクロソフト(22 日)、
インターネット関連ではヤフー(20日)やイーベイ(21日)、アマゾン・ドット・コム(22日)
の決算発表が控えている。
特にアップルは新製品 「iPad」の売れ行きと業績見通しに注目が集まりそうだ。
一方でアマゾンは電子書籍リーダー「Kindle」の販売にどの程度「iPad」の影響が
見込 まれるかが焦点となる。

経済指標では3月中古住宅販売件数(22日)や3月新築住宅販売件数(23日)など住宅関連が注目される。
春先は 季節的に住宅販売が伸びる時期であり、
先週発表された3月住宅着工件数は事前予想を上振れている。
金融セクターの懸念が台頭する一方で、住宅市場の回復 (底打ち)の期待感は高まっている。
株式会社フィスコプレイス