月末かつ四半期末、ファンドなどのポジション調整の動きも

3月27日(土)14時08分配信 フィスコ


ギリシャ支援の内容が決定したことで欧州の信用不安問題への懸念は一旦後退するとみられるが、
月末かつ四半期末となることからファンドなどのポジション調整の動きが広がる可能性もあるだろう。
株式相場全体は特筆すべき好材料が見あたらない中で、
年初来高値で推移しており、企業利益の観点からも現在の株価水準に割高感を指摘する向きも少なくない。

このような中、3月末で連銀による住宅ローン担保証券の購入プログラムが終了する。
30日にはS&Pケースシラー住宅価格指数の発表が予定されているが、
新築住宅販売など住宅関連指数はやや冴えない内容の発表が相次いでいる。
長期金利が年初来最高水準となることもあり、
同買い取りプログラムの終了で住宅ローン金利の上昇につながるかどうかが注目点となるだろう。
ただし、連銀は買い取り額を段階的に減少させていることもあり、短期的な影響は軽微と見られる。

その他の経済指標では3月カンファレンスボード消費者信頼感指数(30日)や3
月ISM製造業景気指数(1日)、3月自動車販売 (1日)、3月雇用統計(2日)などが注目される。
4月2日はグッドフライデーで株式相場は休場となるものの、雇用統計の発表は予定通り行われる見込み。

個別企業では教育関連のアポログループ(29日)、中古車販売のカーマックス(1日)の
決算発表が予定されている。
4月中旬からの1-3月期決算発表を前に、業績修正が飛び出しやすい時期であり注意を要する。
アップルは週末3日に新携帯端末「iPad」の発売を開始することから注目が集まっており、
既に上場来高値圏にあるが、一部アナリストが目標株価を300ドルへ引き上げるなど
上値への期待が高まりそうだ。

前述の通り2日はグッドフライデーの為、米国株式相場は休場。