ブラジルの資源大手ヴァーレは2010年度の鉄鉱石の価格交渉を巡り、
日本の鉄鋼各社に09年度と比べて90%以上の値上げを提示した。
鉄鋼側は反発しているが、中国などでの需要増大により過去最高だった08年度を超えて
決着する公算が大きくなってきた。
鉄鋼原料用石炭(原料炭)も一部品種で 55%値上げが決まっており、
自動車用鋼板価格などへの影響が避けられない情勢だ。
ヴァーレは世界の鉄鉱石海上貿易の約3割を占める最大手。
09年度は1トン約55ドルで取引していたが、4~6月期について値上げを求めた。
これまでは年度ごとに価格を決めていた。 (NIKKEI NET 06:00)