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米国株、4日ぶり小反落 ダウ9ドル安、午後に利益確定売り


3日の米株式相場は4営業日ぶりに小反落した。

ダウ工業株30種平均は前日比9ドル22セント安の1万0396ドル76 セントで終えた。

ナスダック総合株価指数は同0.11ポイント安の2280.68で終えた。

前日に主な株価指数が1カ月半ぶりの高値を付けた後とあって、 午後に利益確定売りが優勢となった。

 

民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した

2月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門除く)の

前月比の減少幅が市場予想より小さかった。

2月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は市場予想以上に上昇した。

足元で強まっていた景 気の先行き不透明感が後退し、買い優勢となる場面が多かった。

 

米地区連銀経済報告(ベージュブック)で米連邦準備理事会(FRB)は、

前回報告から景気拡大が続いたことを示したとの総括判断を示した。

内容は目新しさに乏しいとして、相場の反応は目立たなかった。

 

一方、S&P500種株価指数は4日続伸し、0.48ポイント高の1118.79で終えた。

原油先物相場の上昇などを受けて素材株が買われ、指数を押し上げた。

業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「ヘルスケア」や「通信サービス」など3種が下げた。

一方、「素材」や「エネルギー」の上げが目 立った。

 

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億4000万株(速報値)、

ナスダック市場(同)は約24億6000万株だった。

 

四半期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を下回った

会員制卸売大手コストコ・ホールセールが1%下落。

製薬大手ファイザーが1.6%下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率首位となった。

 

一方、米ヘッジファンドが買収提案をしたことが明らかになった企業向けソフト大手ノベルが28%の急伸。

アナリストが投資判断を「買い」で始めた航空貨 物大手UPSは小高い。

2月の既存店売上高が小幅増となったドラッグストア大手ウォルグリーンも買われた。

(NIKKEI NET 07:27)