At 4:04PM ET: 10,270.55 Down 26.30 (0.26%)


米国株、ダウ26ドル安 続伸の反動、ファイザーなど医薬品株が安い



3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小幅に反落。

前日比26ドル30セント安の1万0270ドル 55セントで終えた。

前日まで2日続けて100ドル超上昇した反動で、利益確定売りが優勢だった。

製薬大手ファイザーが発表した2009年10~12月期 決算が市場予想を下回り、

医薬品株が売られたことも指数を押し下げた。

一方、民間調査会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した

1 月の全米雇用リポートで、米雇用の改善期待が広がり相場を下支えした。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は0.85ポイント高の 2190.91で終えた。

 

ファイザーは四半期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を下回り、

2012年12月期の売上高目標を下方修正したことが嫌気された。

同業のメルクに も売りが広がり、株価は両社ともに2%超下落。

ダウ平均採用銘柄で下落率首位と2位を占めた。

米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した1月の非製造業景況感指数が

小幅ながら市場予想を下回ったことも売りを誘った。

 

ADP全米雇用リポートでは雇用者数の前月比減少幅が2万2000人減と、

昨年12月の6万1000人から大幅に縮小。市場予想の3万人より小幅だった。

5日発表の米雇用統計が改善を示すとの期待感から、安値圏では買いが入った。

 

S&P500種株価指数は6.04ポイント安の1097.28で終えた。

業種別S&P500種指数では「金融」や「ヘルスケア」など8業種が下落。

「IT(情報技術)」と「消費循環」が上昇した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億6000万株(速報値)、

ナスダック市場は約22 億7000万株(同)。

 

決算説明会で示した10年12月期の見通しが予想に届かなかったメディア大手タイムワーナーが下落。

コスト増が10年3月期決算の収益を押し下げるとした

ファッション大手ポロ・ラルフローレンが8%超下げた。

大規模リコール(回収・無償修理)問題で米運輸長官が

豊田章男社長と電話会談する意向だと伝わっ たトヨタの米預託証券(ADR)は6%下落。

 

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が

5日の取引終了後にS&P500指数に採用すると発表した衣料大手アーバン・アパレルは2%下落した。

 

一方、アナリストが目標株価を引き上げ、強い買い推奨リストに加えたマクドナルドが上昇。

前日発表した四半期決算で赤字幅が縮小し、

先行きに強気な見方を示した通信機器大手JDSユニフェーズは4%上げた。

ダウ平均採用銘柄では娯楽大手ウォルトディズニーも高い。(NIKKEI NET 07:28)