今週の米株式相場は上値の重い展開になりそう。
中国での金融引き締め観測やオバマ政権が打ち出した新たな金融規制案への懸念が強い。
住宅市況の回復の鈍 さなどを理由に、市場関係者から
米景気の二番底を懸念する声が再浮上するなど景気の先行きを不安視するムードが広がっている。
先週は週末までの3日間でダウ工業株30種平均が550ドル超下落。
年初来の上昇分を帳消しにした。
オバマ政権による新規制案や不良債権の増加を嫌気し て金融株が売られた。
業績回復への期待から買いが先行していたIT(情報技術)関連株では、
決算発表後に利益確定の売りが出た。
今週は重要材料が目白押しだ。企業決算はアップル、
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、キャタピラー、ボーイング、
アマゾン・ドット・コムなどが発表を予定している。
決算以外では中古住宅販売やS&Pケース・シラー住宅価格指数など住宅指標が続くほか、
12月の耐久財受注、10~12月の国内総生産(GDP)速報値などが発表される。2
6~27日には米連邦公開市場委員会(FOMC)も実施される。
(NIKKEI NET 24日 18:07)