米国株反発、ダウ115ドル高 1年3カ月ぶり高値 医療保険株など高い
19日の米株式相場は大幅に反発。
ダウ工業株30種平均は連休前の15日と比べ115ドル78セント高の1万0725ドル43セントで終え、
2008年10月1日以来約1年3カ月ぶりの高値を更新した。
19日投票の米マサチューセッツ州の上院補選で与党民主党候補の苦戦が 伝わり、
オバマ政権の医療保険改革法案の成立が不透明になりつつあるとの見方が広がった。
同法案の成立が業績面でマイナスになる可能性が意識されていた医 療保険株などが買われ、
相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は32.41ポイント高の2320.40で終え、
08年9月3日以来の高値で終えた。
27日にメディア向け説明会を開くと報じられ、
新型端末発表への期待が高まったアップルが買われたことなどから、大幅に上昇した。
S&P500種株価指数は14.20ポイント高の1150.23で終え、08年10月1日以来の高値で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業 種が上昇。
「ヘルスケア」や「素材」、「IT(情報技術)」の上昇が目立った。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億4000万株(速報 値)、
ナスダック市場は約19億9000万株(同)。
個別では医療保険株のエトナやヒューマナが堅調だったほか、
ダウ平均構成銘柄の製薬大手ファイザーやメルクもしっかり。
朝方発表の2009年10~12 月期決算は赤字だったものの、
信用コストが前の期から減少した米銀大手シティグループが上昇。
アナリストが投資判断を引き上げたマクドナルドが上げた。
米食品大手クラフト・フーズの買収提案を受け入れることで合意した
英食品大手キャドバリーの米預託証券(ADR)が6%高。
クラフトの株価は小安く終えた。
ダウ平均構成銘柄では米銀大手JPモルガン・チェースの下げが比較的目立った。
(NIKKEI NET 07:33)