22.75 (0.22%) 米国株、ダウ3日ぶり小反発 22ドル高 雇用統計好感、資源株は安い
4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小反発。
前日比22ドル75セント高の1万0388ドル90セ ントで終えた。
11月の米雇用統計で雇用の減少幅が市場予想を下回り、失業率も低下。
米雇用持ち直しへの期待が広がり買いが入った。
ハイテク比率が高いナ スダック総合株価指数は反発で、21.21ポイント高の2194.35で終えた。
11月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の前月と比べた減少幅は
1万1000人と市場予想(12万5000人減)より大幅に少なかった。
失業率は 10.0%と、前月実績や市場予想(ともに10.2%)を下回った。
ダウ平均は一時150ドル超高い1万0516ドルに上昇し、取引時間中の今年の最高値 を上回った。
ただ、雇用統計を受けて外為市場でドルが買われたため、
ドルの下落を背景に上昇していた金など商品先物相場が下げ、資源株が下落した。
労働市場の持ち直しで米利上げが予想より早まるとの見方が出て、
相場の上値を抑えたとの見方もあった。
S&P500種株価指数は6.06ポイント高の1105.98で終了した。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」や「一般産業」など7 業種が上げた一方、
「素材」と「エネルギー」、「公益」が下げた。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億8300万株(速報値)、
ナス ダック市場は約22億4700万株(同)。
米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が3%上げ、ダウ平均構成銘柄の上昇率首位だった。
景気敏感株が総じて高く、ダウ平均銘柄では半導体大手インテルや
パソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)、航空機大手ボーイングの上昇が目立つ。
一方、金先物相場の下落が嫌気され、金鉱大手ニューモント・マイニングが4%超下落。
非鉄大手のアルコアや石油大手のエクソンモービルが売られた。(NIKKEI NET 08:21)