At 4:03PM ET: 10,344.84
34.92 (0.34%)
米国株小幅に反発、ダウ34ドル高 金融株に買い戻し、素材株高支え
30日の米株式相場は小幅に反発。
ダウ工業株30種平均は前週末に比べ34.92ドル高い1万0344ドル84セントで 終えた。
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安問題が落ち着くとの期待から、
前週末に売り込まれた金融株が買い戻され相場を支えた。
原油先物 相場が上昇したことも素材株への買いを誘った。一方、小売株には売りが目立ち、
ダウ平均は下げに転じる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総 合株価指数は6.16ポイント高の2144.60で終えた。
取引終了にかけて債務返済延期を要請しているドバイの政府系不動産開発会社
「ドバイワールド」による「再建に向けて銀行団と前向きに交渉している」
との コメントが米ダウ・ジョーンズ通信などから伝わった。
米金融機関はドバイ向けの債権が欧州銀などに比べ少ないとの見方もあり、
金融株に買い戻しが膨らみ、 相場全体の支えとなった。
11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことも支えになった。
S&P500種株価指数も小反発し、4.14ポイント高の1095.63で終えた。
業種別S&P500種指数では「金融」が3%近く上昇。「公益」や 「素材」など6業種が上昇した。
一方、小売株を多く含む「消費循環」が下落、「通信サービス」など4業種が下げた。
売買高はニューヨーク証券取引所 (NYSE)が約13億5000万株(速報値)、
ナスダック市場が約19億5000万株(同)だった。
米銀大手のJPモルガン・チェースが約3%上昇し、ダウ平均採用銘柄で上昇率首位。
同業のバンク・オブ・アメリカも2%超上昇して終えた。
ダウ平均採用 銘柄では建機大手キャタピラーも高い。
アナリストが鉄鋼業種の投資判断引き上げたことを受けて、
鉄鋼大手USスチールが3%超上昇。同業のAKスチールも 買われた。
一方、年末商戦の最初のピークとされる前週末(26~29日)の小売業の売上高などを
全米小売業協会(NRF)などが発表し、「期待ほど好調ではなかっ た」
との見方から小売株が下落。
高級百貨店のサックスが6%超下げたほか、メーシーズやJCペニーにも売りが優勢になった。
アナリストが目標株価を引き下 げた保険大手アメリカン・インターナショナル・グループは急落した。
(NIKKEI NET 07:30)