円相場が約14年ぶりに1ドル=86円台前半まで上昇するなか、

市場では円の先高観が依然消えていない。

政府・日銀が円売り・ドル買い介入に踏み切ることには懐疑的な見方が優勢だ。

一部には80円を超えて円最高値を更新する可能性を指摘する声もある。

株式市場でも輸出企業を中心に業績悪化懸念が強 まっており、一段の株安への懸念が強い。

 

米金融緩和の長期化観測を背景にドル安が進むなか、

市場では「円がドル売りの受け皿になっている」(みずほコーポレート銀行の兼平修一 氏)

との見方で一致している。

26日には藤井裕久財務相が円売り介入の可能性をにおわせたが、

市場関係者の間では介入実施に否定的な見方が多い。

JPモル ガン・チェース銀行の佐々木融氏は

「民主党よりも円高に厳しかった自民党政権でさえ、5年以上も介入していない」と指摘する。

(NIKKEI NET 07:00)