今週の見通し・株式 買い材料乏しく、もみ合い

 

今週(9~13日)の株式相場は積極的な買い手や買い材料に乏しく、上値の重い展開となりそう。

企業の4~9月期決算発表が終盤を迎え景気指標などに関心が移るが、

景気の回復力や持続性には慎重な見方も根強く売買が盛り上がらない。

足元で上昇が目立つ長期金利や米国株の動向を注視しつつ、

日経平均株価は 10月に付けた直近高値(1万0362円、終値)と同安値(9674円)の間で

もみ合いを続けそうだ。

 

先週は日経平均が245円39銭(2.4%)下落。

業績回復企業への好意的な反応は限られ、

米個人消費の弱さや円高を嫌気した売りに押されがちだった。

 

最近は債券と株式がそろって売られる場面が多い。

「海外で日本の財政赤字拡大を不安視した報道が相次ぎ、

長期運用の投資家が見送り姿勢を強めてい る」

(三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長)との声もある。

日本市場全体からの資金流出につながりかねないだけに、金利動向などで神経質な局面が続きそ う。

 

経済統計で注目されるのは、11日の9月機械受注統計、中国の10月貿易統計や鉱工業生産、

13日の米11月消費者信頼感指数(ミシガン大学調べ)など。

これらを受けた米中株式相場の反応も市場心理を左右する。

 

需給を悪化させそうな複数の要因にも目配りが必要だ。

第1は決算期末を控え海外ヘッジファンドなどの利益確定売りが膨らみやすいこと。

第2は、すでに増資を発表したNECなどに続き、

エクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)がさらに増えるか否か。

第3は、13日の株価指数オプションの特別清算指数(SQ)算出までにポジション解消や

仕掛け的な先物売りが出やすいことなどが挙げられる。

 

週末にかけては銀行が決算を発表する。

ただ「目下、投資家の最大の関心事は三菱UFJフィナンシャル・グループの増資の有無や内容」

(銀行アナリス ト)。

銀行株にあく抜け感が出る契機になると期待されるが、

同社の決算発表は翌週18日のため目先はなお様子見ムードが続きそうだ。(NIKKEI NET 18:00)