At 4:03PM ET: 9,962.58 Up 199.89 (2.05%)


米国株反発、ダウ199ドル高 予想上回る米成長率で 3カ月ぶり上げ幅



29日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は大幅に反発。

前日比199ドル89セント高の9962ドル58セントで終 えた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりの反発で、

終値は37.94ポイント高の2097.55だった。

7~9月期の米実質国内総 生産(GDP)が5四半期ぶりにプラスとなり、

市場予想を上回ったことが買いを誘った。ダウ平均の上げ幅は7月15日以来3カ月ぶりの大きさ。

 

7~9月期の実質経済成長率がプラスになったことで米景気が後退局面を脱したとの見方が広がり、

景気敏感株を中心に買いが入った。

景気不安の後退に加え、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方が戻って商品先物相場が上昇。

商品高が業績にプラスになるとの見方から資源株が買われ、相場を押し上げた面もあった。

 

S&P500種株価指数は23.48ポイント高い1066.11で終えた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「金融」や「素材」、

「消 費循環」などの上昇が目立った。

ダウ平均の構成銘柄では非鉄大手アルコアや建機大手のキャタピラー、

クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(ア メックス)が上昇率の上位に入った。

 

売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約14億5000万株(速報値)、

ナスダック市場は約23億1000万株(同)だった。

 

四半期決算が市場予想を上回り、業績見通しを引き上げた日用品大手

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が4%高。

四半期決算で1株利益が予想を上 回った通信機器大手モトローラが10%近く上昇した。

四半期決算で1株利益が予想以上だった鉱業大手ニューモント・マイニングは

金先物相場の上昇も追い風 にしっかり。

 

四半期決算で特別項目を除く1株利益が予想を下回った石油大手エクソンモービルは、

株式相場全体が上昇し商品先物相場も上げたため小高く終えた。

一方、 決算で1株損失が予想より多かった携帯電話大手スプリント・ネクステルが軟調。

ダウ平均構成銘柄では製薬大手のメルクが唯一の下げ銘柄だっ た。(NIKKEI NET 06:32)