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米国株、ダウ67ドル安 バンカメなど低調な決算嫌気 ナスダック16ポイント安



16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落。

前日比67ドル03セント安の9995ドル91セント で終えた。

米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)など低調な内容と受け止められる

主要企業の四半期決算が相次いだことが嫌気された。

ダウ平均は14 日に約1年ぶりに1万ドルの大台を回復するなど、上昇基調が続いていたことから、

高値警戒感を背景とした利益確定目的の売りも出た。ダウ平均の下げ幅は一 時120ドルを超えた。

 

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、

16.49ポイント安の2156.80で終了した。

 

朝方にバンカメが発表した四半期決算は個人向け融資の焦げ付き増加などが響き、

3四半期ぶりに赤字に転落。

ゼネラル・エレクトリック(GE)は、売上高 が市場予想を下回った。

前日夕にIBMが発表した四半期決算は1株利益、売上高ともに予想を上回ったが、

一部事業部門の不振などを背景に売られた。

企業業 績の改善への期待に基づいた買いが一服した。

10月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)は前月から低下し、市場予想を下回った。

個人消費の先 行き不透明感が意識されたことも相場を押し下げた。

 

S&P500種株価指数は8.88ポイント安の1087.68で終了した。

業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」や「素材」など8業種 が下げた。

一方、「消費安定」と「公益」は上昇した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億8600万株(速報値)、

ナスダック市場は約 21億7400万株(同)。

 

IBMは5%近く下落し、ダウ平均の構成銘柄で下落率首位だった。

バンカメとGEはともに4%超下げた。

前日夕に発表した決算で12四半期連続の最終赤字を発表した

半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は7%安。

 

一方、前日夕に予想を上回る決算を発表し、複数のアナリストが目標株価を引き上げた

インターネット検索大手グーグルは4%近く上昇。

ダウ平均採用銘柄ではアナリストが目標株価を引き上げた航空機大手ボーイングが

上昇率首位となった。(NIKKEI NET 06:37)