20.86 (0.21%) 米国株、ダウ20ドル高 1年ぶり高値 ナスダック、6日ぶり小反落
12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。
前週末比20ドル86セント高の9885ドル80セントと昨年 10月6日以来、
約1年ぶりの高値で終えた。
原油先物相場の上昇を受けてエネルギー株が買われたほか、
米主要企業の四半期決算の発表を前に業績期待が強ま り買いが優勢となった。
S&P500種株価指数は4.70ポイント高の1076.19と昨年10月3日以来の高値で終えた。
一方、ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに小反 落し、同0.14ポイント安の2139.14で終えた。
足元で指数上昇が続いた後とあって、利益確定売りがやや優勢となった。
原油相場が一時8月下旬以来の高値を付け、業績期待からシェブロンなど石油株が買われた。
家電メーカーのブラック・アンド・デッカーが7~9月期の1株 利益見通しの引き上げを発表。
アナリストによる半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)や
インターネット検索大手グーグルなどの投資判断や 目標株価の引き上げが相次いだこと
企業の業績期待を強めた。ダウ平均は一時60ドル超上げる場面があった。
ただ、ダウ平均が心理的節目の1万ドルに近づいたことで、高値警戒感も意識された。
午後にかけて利益確定売りが優勢となり、ダウ平均は安く推移する場面もあった。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち、「エネルギー」や「金融」など8種が上昇。
半面、「通信サービス」と「一般産業」が下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億5000万株(速報値)、
ナスダック市場(同)は約17億5000万株だった。
コロンバス・デーの祝日で休暇を取る市場参加者が多く、売買高が少なかった。
ブラック・アンド・デッカーは7%の急伸。AMDは4%上昇。同業のインテルも1%上げた。
グーグルは1.5%高。前週末に買われたIBMは1%高で終えた。
銀行大手バンク・オブ・アメリカが3%上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位。
一方、航空機大手ボーイングや航空機・機械大手のユナイテッド・テクノロジーズの下げが目立った。
ネットワーク機器大手シスコシステムズは買いが先行し 一時過去1年(52週)の高値を付けたが、
次第に利益確定売りに押された。ヒューレット・パッカード(HP)も安い。(NIKKEI NET 07:40)