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米国株、5日続伸 ダウ11カ月ぶり高値、好業績期待で買い優勢に



10日の米株式相場は5日続伸。

ダウ工業株30種平均は前日比80ドル26セント高の9627ドル48セントと、

2008年10月6日以来11カ月ぶりの高値で終えた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は23.63ポイント高の2084.02と、

昨年9月30日以来ほぼ11カ月ぶりの高値を付けた。

堅調な業績の見通しを示したプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が買われるなど、

好業績期待を 背景にした買いが優勢だった。

 

P&Gは10~12月期の為替差損益などを除く売上高が

前年同期比で3四半期ぶりに増加に転じるとの見通しを示した。

国際エネルギー機関(IEA)が 09年と10年の世界の石油需要見通しを引き上げ、

原油先物相場が上昇したことでエネルギー株も買われ、相場を押し上げた。

高値警戒感から利益確定売りで ダウは一時下げたが、取引終了にかけ上げ幅を広げた。

 

S&P500種株価指数も5日続伸し、10.77ポイント高の1044.14と、

昨年10月6日以来の高値で終えた。

業種別S&P500種指数(全10 業種)では「通信サービス」や「エネルギー」、

「消費循環」など全業種が上昇した。

売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約15億8000万株 (速報値)、

ナスダック市場は約23億7000万株(同)だった。

 

P&Gは4%超上昇。

ウォルトディズニーが5%超上げ、ダウ平均採用銘柄で上昇率首位だった。

石油大手のシェブロンやエクソンモービルも上昇した。

サン トリーホールディングスが買収することで大筋合意した仏飲料メーカーの株式を保有する

投資会社の1社であるブラックストーンは、証券会社の投資判断の引き上げが伝わったこともあって

4%超上昇した。

 

一方、10年8月期の業績見通しが市場予想を下回った

農業製品大手のモンサントが大幅に下落。

証券会社が投資判断を引き下げたゲームソフト大手のエレクトロニック・アーツも2%超下げた。

食品大手のクラフトフーズや保険大手トラベラーズも下げた。(NIKKEI NET 07:12)