今週の見通し・株式 為替動向が懸念材料に



今週(7~11日)の株式相場は底堅い展開か。

材料難で薄商いの中、引き続き海外株や為替に左右される展開が続く見通し。

米雇用統計を受けた4日の米株式相場の上昇で、東京市場でもひとまず安心感が広がりそうだ。

中国が株価安定策に乗り出したのも追い風。

ただ為替が円高方向に振れやすくなっている点が懸念材料。

民主党による新政権の人事決定を前に様子見気分も強まっている。

 

先週の日経平均株価は週間で347円03銭(3.29%)下落した。

週間で2週ぶりの下落。

1日ごとに上げ下げを繰り返す相場が2日まで14日間続いたが、

米景気回復への不安が浮上し週後半に3日続落した。

 

4日の米株式相場が続伸したため、米シカゴ市場の日経平均先物(円建て)の清算値は

1万0330円と大証の日経平均先物終値(1万0190円)を上回っ た。

中国政府は4日、外国人の投資枠拡大を発表。

中国株の安定を通じて日本株にも好影響を与えそうだ。

ただ米国は7日が祝日で休場のため、同日の東京市場 も薄商いが予想される。

 

経済指標は日本で8日に8月の景気ウオッチャー調査や7月の国際収支、

また中国では11日に8月の貿易統計など複数の経済指標が発表される。

日米主要企業の決算発表予定はない。

 

民主党が16日の特別国会召集に向けて、新政権の閣僚人事の調整を本格化している。

財務相など経済閣僚の顔ぶれに投資家の注目が集まっており、様子見姿勢は一段と強まりそうだ。

 

懸念材料は為替動向。円相場は3日に一時1ドル=91円台まで上昇した。

一部の大企業を除いて1ドル=95円を今期の想定レートとする企業が多く、

急激な円高は今期業績の上方修正期待を後退させかねない。

 

市場では「押し目を待つ投資家が多く、

1万円台を下回る可能性は低い」(みずほインベスターズ証券の石川照久エクイティ情報部部長)

との声があるが、

11日に株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出を予定しているだけに、

需給面での波乱が生じる可能性もある。(NIKKEI NET 07:00)