At 4:02PM ET: 9,310.60
185.68 (1.96%)
米国株、大幅続落 ダウ185ドル安、金融株に売り ISM指数上昇も
1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日続落。
前日比185ドル68セント安の9310ドル60セントで終 えた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、40.17ポイント安の1968.89で終えた。
ダウ平均、ナスダック指数ともほぼ2週間ぶり の安値。
高値警戒感を背景に利益確定の売りが優勢で、金融株を中心に大幅安となった。
アナリストが投資判断を引き下げたと伝わった保険大手
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が大幅安となったことがきっかけとなり、
金融 株に売りが集まった。
金融機関の財務不安が蒸し返されたとの見方があった。
これまで上昇が目立った米大手銀行なども下落した。
午前に発表された8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は、
好不況の境目である50.0を2008年1月以来初めて上回った。
製造業の持ち直しが意識されたことから発表直後は買いが入った。
ただ買いが続かなかったため、見切り売りが広がった。
S&P500種株価指数は22.58ポイント安の998.04で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」「素材」などを筆頭に全業種が下落した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億7000万株(速報値)、
ナスダック市場は約26億9000万株(同)だった。
米銀大手バンク・オブ・アメリカが6%超下落し、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。
AIGは20%超下落し、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)も大幅安。
8月の新車販売台数が2カ月連続で増加した米自動車大手フォード・モーターが下落。
傘下のネット電話事業「スカイプ」の売却を発表したネット競売大手の イーベイが下げた。
前日夕に民間航空機部門のトップが退任すると発表した航空機大手のボーイングが下落。
アナリストが投資判断を引き下げた携帯電話機大手 ノキアが安い。
一方、アナリストが投資判断を引き上げた携帯情報端末
「ブラックベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーション(RIM)が高い。
ダウ平均構成銘柄ではディスカウントストア大手のウォルマート・ストアーズのみ上昇した。
(NIKKEI NET 06:45)