47.92 (0.50%) 米国株、ダウ続落47ドル安、中国株安などきっかけに利益確定売り
8月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、
前週末比47ドル92セント安の9496ドル28セント、ハイ テク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、
同19.71ポイント安の2009.06で終えた。中国株式相場が大幅安となったことなどをきっかけ に、
利益確定売りが出た。
中国の上海株式相場が6.7%下げるなど大幅安となり、他のアジア・欧州株相場も下げが目立った。
前週後半まで米株の上昇基調が続いた後とあって利益確 定や持ち高調整の売りが出やすく、
朝方から売りが優勢となった。
原油相場が下げ幅を広げると石油株が下げ幅を拡大し、相場を押し下げた。
ダウ平均は108 ドル安まで下げる場面があった。
ただ値ごろ感からの買いが入ったとみえ、引け間際には下げ幅を縮めた。
ダウ平均は8月1カ月間で324ドル(3.5%)上 昇した。
午前9時45分ごろ発表された8月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は
50と市場予想(48前後)を上回り、3カ月連続で上昇した。ただ相場の反応 はあまり大きくなかった。
映画・娯楽大手ウォルト・ディズニーなどが大型M&A(合併・買収)案件を発表したが、
ディズニーが下げたことなどもあり、相場 全体の買い材料とは受け止められなかった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億1千万株(速報)。
ナスダック市場は約21億8千万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、
「エネルギー」と「消費循環」を筆頭に9業種が下落した。
コミック大手マーベル・エンターテインメントを買収すると発表したディズニーが
財務負担への懸念などから下落。
油田サービス大手BJサービシズを買収す ると発表した同業のベーカー・ヒューズも大幅安だった。
アナリストが投資判断を引き下げたと伝わった証券大手モルガン・スタンレーも下落した。
一方、前週末に業績見通しを上方修正したことを受けて、
アナリストが目標株価を引き上げた半導体大手インテルが上げて終えた。
マーベル・エンターテインメントが急伸。BJサービシズも上げた。(NIKKEI NET 06:36)