今週の見通し・NY株 雇用統計に注目



今週の米株式相場の最大の注目材料は9月4日発表の8月の米雇用統計だ。

市場予想平均は非農業部門の雇用者数が前月比22万5000人程度の減少で、

7月(24万7000人減)から減少幅を一段と縮める見通し。

一方、失業率は前月の9.4%から9.5%へ上昇するとの見方が強い。

雇用情勢の悪化に歯止め がかかってきたと確認されれば、相場の支援材料になりそうだ。

 

経済統計では1日に8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、

3日に同非製造業景況感指数が発表される。

製造業指数は好不況の分かれ目の50を回復すると予想される。

米景気の回復期待が広がるかが焦点だ。

 

ダウ工業株30種平均は先月末から28日までに4%上昇したが、

先週1週間の上げ幅は38ドルにとどまった。

昨年10月以来の水準に回復、利益確定売りが出やすい地合いにある。

個人消費が改善するか否か警戒感が根強いことも不安要素だ。

 

2日は8月の米連邦公開市場委員会の議事要旨が公表される。

景気認識と金融政策の「出口」について、どのような議論があったのか関心を集めそうだ。

(NIKKEI NET 30日 07:00)