37.11 (0.39%) 米国株、ダウ37ドル高 2年5カ月ぶり8日続伸 ボーイング急伸、金融高い
27日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は小幅に8営業日続伸。
前日比37ドル11セント高の9580ドル63セン トで終え、昨年11月4日以来の高値を更新した。
相場上昇が続いた後とあって利益確定売りが先行したが、
構成銘柄の航空機大手ボーイングが急伸したため、 小高く終えた。
ダウ平均の8日続伸は2007年3月から4月にかけて記録して以来、約2年5カ月ぶり。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3.30ポイント高の2027.73で終えた。
ナスダック指数の終値は昨年10月1日以来の高値。S&P500種株価指数は
2.86ポイント高の1030.98と、昨年10月6日以来の高値で終えた。
延期していた最新鋭中型機「787」の納入時期を発表したボーイングが8%超上昇し、
ダウ平均を1銘柄で約30ドル押し上げた。
軟調だった原油先物相場が上昇に転じ、石油株が下げ幅を縮める展開になったこともプラス要因だった。
著名投資家による株式取得が伝わった米銀大手シティグループが9%上昇し、
対立していた元幹部との和解の可能性が報じられた
保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が2割超上昇。
金融株が総じて堅調に推移し、相場を支えた。
業種別S&P500種指数(全10業種)は「金融」や「一般産業」、「素材」など6業種が上昇。
「通信サービス」など4業種が下落した。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約12億9000万株(速報値)、
ナスダック市場は約21億2000万株(同)。
通常取引の終了間際に発表した5~7月期決算で、
売上高が予想を上回ったパソコン大手デルが6%以上上げて終えた。
5~7月期決算で売上高が速報値とほ ぼ一致した高級住宅大手トール・ブラザーズは、
利益確定売りに押されさえない。
ダウ平均構成銘柄では通信大手のベライゾン・コミュニケーションズや
ディス カウントストア大手ウォルマート・ストアーズの下げが目立った。(NIKKEI NET 06:36)