根なし草 -DSC_1860.jpg

お盆

あちらへ旅立ったひとは

帰ってきてるのかしら・・・

何より花を育てることを生きがいにしていた母だった

季節ごとに咲く花を

それは楽しみというより

なにかの任を受けているように熱心に育てていた

旅立ちの近い初夏のある日

リビングのガラス越しに庭を眺めながら

力のない声で

「もう前のように出来なくなった・・・」

と、誰に言うでなくつぶやいた言葉を

父は何気なく聞いたそうだ






母が喜んでくれるように

もっと花を飾ってあげようと思う