母の花 お盆 あちらへ旅立ったひとは 帰ってきてるのかしら・・・ 何より花を育てることを生きがいにしていた母だった 季節ごとに咲く花を それは楽しみというより なにかの任を受けているように熱心に育てていた 旅立ちの近い初夏のある日 リビングのガラス越しに庭を眺めながら 力のない声で 「もう前のように出来なくなった・・・」 と、誰に言うでなくつぶやいた言葉を 父は何気なく聞いたそうだ 母が喜んでくれるように もっと花を飾ってあげようと思う