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WHOが警戒水準「6」を宣言。記者会見するチャン事務局長=11日、ジュネーブ〔AP〕 |
世界保健機関(WHO)は11日、新型インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を
最高度の「6」に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)が発生したと宣言した。
同時に健康被害の深刻度に関する基準を新設し、「中度」であると発表した。
チャン事務局長は記者会見で「これは2009インフルエンザ・パンデミックである」と表明した。
新型インフルエンザの世界的大流行は1968年に発生した「香港風邪」以来41年ぶり。
ただ今回は弱毒性のため、チャン事務局長は「国境を閉鎖したり、
国際的な貿易や移動を妨げる必要はない」と明言。
現段階では経済や社会に与える影響は限定的なものになりそうだ。
世界全体の感染者数は2万7000人を超え、WHOによると
10日時点の感染確認国は74、死者は141人に達した。
メキシコから始まった感染は北半球から南半球に拡大し、
特にオーストラリアでは持続的感染が確認され、
WHOは「6」の条件が整ったと判断した。(NIKKEI NET 01:42)
