銀行融資の焦げ付き増加 2月の債務不履行率3.41%、最悪の水準


銀行融資の焦げ付きが増えている。

融資先のうち返済が滞った企業の割合を示す

「デフォルト(債務不履行)率」は2月末に3.41%と、

データをさかのぼれる2001年3月以降で最悪の水準になった。

景気の急速な悪化を背景に、建設業をはじめ資金繰りが厳しくなる企業が増え、

金融機関の決算にも悪影響が広がっている。

大手銀行などが共同出資するデータベース会社、

日本リスク・データ・バンク(東京・港)が3メガバンクや主要地銀など50以上の金融機関から

提供してもらった融資データをもとに集計した。

デフォルト率は融資先企業数のうち、3カ月以上延滞したり、

銀行が「破綻懸念先」と認定したりした企業の割合。

2月末のデフォルト率は3.41%で前月より0.07ポイント上昇。

前年同月に比べると0.66ポイント悪化した。 (NIKKEI NET 07:00)