デフレの影、再び 消費者物価、1年半ぶり下落
日本経済に再びデフレの影が忍び寄ってきた。
総務省が1日発表した3月の全国の消費者物価指数(CPI)は、
変動の激しい生鮮食品を除く総合指数で前年 同月比0.1%低下し、1年半ぶりに下落に転じた。
民間エコノミストの間では夏ごろに下落率が過去最大のマイナス2%台に達するとの見方が多い。
政府・日 銀もデフレ再加速への警戒感を強めており、
景気に及ぼす影響を見極める必要がありそうだ。
3月のCPIが下落に転じた主因は、昨年の物価上昇を引っ張った食料品の値上がり一服。
みずほ証券によると、CPIが2月の横ばいからマイナス0.1% に下がった要因のうち、
0.09%分は「生鮮食品を除く食料」の上昇率の鈍化によるものだ。
昨年高騰したガソリン価格が反動で26.7%下がったことも物 価を押し下げた。
(NIKKEI NET 02日 11:01)