大卒求人、氷河期以来の23%減 7年ぶりマイナス、72万人
リクルートが13日発表した2010年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する
民間企業の求人調査によると、求人総数は前年より23・5%減の約72万5000人だった。
就職希望者1人当たりの求人数を示す求人倍率も0・52ポイント低下の1・62倍。
求人総数、求人倍率ともに7年ぶりの減少で、いずれも4年ぶりの低水準だった。
求人総数の減少率は「就職氷河期」とされた1999年3月卒(25・6%減)以来の大きさとなり、
求人倍率の下落幅も87年の調査開始以来、最大だった。
昨年秋以降の不況の深刻化や業績悪化で企業の新卒採用意欲が急速に冷え込み、
就職戦線が厳しさを増している現状が浮き彫りになった。
ただ団塊世代の大量退職などもあり「氷河期」に起きたような、
求人倍率が1倍近くに落ち込む事態にはなっていない。
調査を実施した同社調査部門のワークス研究所は
「過去2年の新卒採用の過熱ぶりは一段落したが、依然70万人を超える求人があり、
それほど悪い水準とは思わない」と話している。
業種別の求人倍率は、求人数が減る一方、志望者が増えた金融が
0・14ポイント低下の0・21倍で、業種別の調査を始めた96年3月卒以来、過去最低だった。
製造業は求人が大きく減ったため、0・67ポイント低い1・97倍。
サービス・情報業は0・67倍だが、流通業は4・66倍と高倍率を維持した。
規模別では、従業員1000人以上の企業の求人総数は約16万人、
1000人未満の企業が56万5000人余りと、ともに23・5%の大幅減少。
求人倍率は1000人未満の企業が3・63倍と依然高水準なのに対し、
1000人以上は0・55倍と低い。同研究所は
「安定志向を持った学生が増えている」とみている。
(共同通信 13日 22:33)