金融庁、空売り規制を延長へ 市場安定まで



金融庁は自分が持っていない株式を証券会社などから借りて売る

「空売り」に関する規制を延長する方針を固めた。

規制は欧米の金融危機を受け昨年10月末以降に、

2009年3月末までの時限措置として順次導入した。

株式市場はなお不安定な相場展開が続いており、規制を継続する必要があると判断した。

市場が安定するまで、当面の間続ける見通しだ。

具体的には、借り入れる株券の手当てがついていないまま売却する

「ネーキッド・ショート・セリング」と呼ばれる空売りを引き続き禁止するほか、

発行済み株式総数の0.25%以上を空売りした場合の報告義務も継続する。

ネーキッド・ショート・セリングは相場の下落局面で株安を加速する恐れがあるとされる。

大口取引の開示義務は過剰な空売りをけん制するのが狙い。 (NIKKEI NET 07:00)