欧米銀、日本企業への融資絞る 3カ月で270億ドル減
国際金融市場で欧米の金融機関による日本企業向け融資が急減している。
資産額(融資と債券保有の合計)は2008年9月末時点で1460億ドルと同6月末に
比べ約15%に当たる270億ドル減り、その後も減少が続いている。
財務省は日本企業支援のため国際協力銀行への融資を決めたが、
民間の金融環境は悪化している。
国際決済銀行(BIS)が3月初めに明らかにした統計によると、
9月末の主要銀行の国際市場での資産は34兆ドルと6月末に比べ2兆ドル近く減った。
4―6月期に資産を約7000億ドル減らしていたが
、米リーマン・ブラザーズ破綻で資産圧縮を加速。
なかでも日本の企業向け資産は9月末までの3カ月で15%も減った。
9月中旬のリーマン破綻を受け、その後の半月で融資が急減。
リーマン・ショックが日本企業に重くのしかかった実態が明らかになった。
(NIKKEI NET 07:00)