個人向け5年物国債、利率0.71% 最低水準に
財務省は4日、5日から販売を始める4月発行分の個人向け国債の発行条件を発表した。
固定金利の5年物の表面利率は0.71%(税引き前)となった。
1月発行の前回債に比べ0.09%低下し、2006年1月に発行を始めて以来、最低の水準となった。
国内景気の急減速を背景に、債券市場で国債利回りが低下したため。31日に販売を締め切り、
4月15日に発行する。
変動金利の10年物についても、発行当初から半年間適用する金利が0.50%(税引き前)
と前回より0.08%低下した。
個人向け国債は3カ月ごとに発行しており、銀行や郵便局などで購入できる。
個人向け国債は金利低下で販売低迷が続いている。
財務省は09年度は2兆4000億円の個人向け国債の発行を計画しているが、
主力商品の固定5年物の金利が最低を更新したことで、販売は苦戦を強いられそうだ。
(NIKKEI NET 04日 22:28)