3日、上院予算委で証言し追加的な金融安定化策の
実施を訴えるFRBのバーナンキ議長〔AP〕
バーナンキFRB議長、米政府へ追加対策の実施訴える
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米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、
上院予算委員会で証言し「金融安定なくして持続的な景気回復はない」と述べ、
政府に対し、追加的な金融安定化策の実施を訴えた。
「昨秋以降、金融対策で進展はあったが一段の対応が必要だ」と指摘。
公的資金を活用した金融機関の資本増強などが不十分との認識を示した。
議長は「銀行システムはまだ安定していない」と強調。
「米経済と金融市場は異常な困難に直面しており、
時宜を得た対応を怠れば結果的にコストは高くつく」と述べ、
危機克服に向けて「果敢な行動」を求めた。
金融安定化法で用意した最大7000億ドル(約69兆円)の公的資金枠をさらに
積み増す必要性については「金融機関の厳格な資産査定や経済情勢次第だ」
と述べるにとどめた。
「銀行救済にどれだけの資金が必要かは言えない」とも語った。
(NIKKEI NET 02:12)
