クリントン米国務長官は15日、就任後初の外遊として、
日本、中国、韓国、インドネシアのアジア4カ国歴訪に出発する。
世界的な金融危機、地球温暖化問題、不拡散問題などの克服に向け、
アジア地域との連携強化が狙いだ。
クリントン国務長官はこれに先立ち、ニューヨークで初の外交演説を行い、
北朝鮮の核問題について「アジア域内の安定にとって最重要課題だ」と指摘。
その上で、北朝鮮が完全かつ検証可能な非核化に真摯に取り組むのであれば、
オバマ政権は国交正常化に前向きに対応すると強調した。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は現在、同国の核申告の枠組みをめぐって膠着している。
一方、マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所日本部長は、
クリントン国務長官が最初の外遊先に日本を選んだ理由について、
クリントン氏が大統領選で「米中関係が最も重要」などと発言したことを軌道修正するためだ
と分析している。(16日 02:12)【ワシントン15日AFP=時事】
