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米国株、売り先行 利益確定、企業業績も重し スリーエムは小幅高



29日の米株式相場は売りが先行している。

午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比81ドル32セント安の8294ドル13セント、

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は

同21.58ポイント安の1536.76で推移している。前日に大きく上げたうえ、

前日までにダウ平均が3日、ナスダック総合株価指数が4日続伸していたため、

利益確定売りが出やすくなっている。

引き続き厳しい企業業績や見通しの発表が相次いでいることも重しとなっている。

朝方発表した2008年10―12月期決算が大幅な赤字となった

自動車大手フォード・モーターが下落。

決算資料では米政府からのつなぎ融資の必要性を否定したが、売りが出ている。

前日夕発表した決算が市場予想を下回ったコーヒーチェーン大手スターバックスも下落。

売上高見通しなどを引き下げた携帯電話向け技術開発のクアルコムが大幅安となっている。

売上高が市場予想を下回った製薬大手イーライ・リリーは小安い。

赤字決算を発表した大手損保オールステートが20%近く急落。

決算と併せて、人員削減計画を発表したイーストマン・コダックも大きく下げている。

一方、決算で特別項目を除く一株利益が市場予想を上回った化学大手スリーエムが0.5%高。

                                 (NIKKEINET 00:22)