国内最大投信「グローバル・ソブリン」、分配金8年ぶり下げ



投資家に毎月分配金を支払うタイプの投資信託で、分配金を減らす動きが広がっている。

19日には国内最大の投信「グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)」が1万口当たりの

分配金を10円減らし、30円にすることを決めた。

欧米の金利低下や円高で分配金の原資が細っており、引き下げは8年ぶり。

個人の運用環境の悪化が一段と鮮明になってきた。

国際投信投資顧問が運用するグロソブは欧米の国債など格付けの高い債券で運用する。

預金などに比べて分配金の利回りが高かったこともあり、高齢者層を中心に資金を集め、

運用残高は約4兆5000億円。約160万人が保有している。

2001年1月からは毎月40円の安定的な分配を続けてきたが、

昨秋以降の欧米市場の金融危機で金利が低下したほか、

円高も加わり運用環境が急速に悪化した。 (NIKKEI NET 07:02)