米シティ、会社2分割 日興コーディアル売却示唆
米大手銀行シティグループは16日、
同行を預金、融資、投資銀行事業などを手がける中核部門の「シティコープ」と
証券仲介事業など非中核部門の「シティ・ホールディングス」の2部門に分割すると発表した。
シティは財務内容が急速に悪化しており、非中核事業のリストラ・売却による事業の
スリム化を通じて生き残りを目指す。
日本で展開する日興コーディアル証券と日興アセットマネジメントは
「シティ・ホールディングス」に含まれる。パンディット最高経営責任者(CEO)は16日、
日興コーディアル証券について「世界戦略上、(事業価値や位置づけが)不十分で、
経営を複雑にしている」と述べ、日興アセットとともに将来の売却の可能性を示唆した。
世界を代表する大手金融機関だったシティが過去10年来掲げてきた
「総合金融」の旗印を降ろした形で、各国の金融機関は今後、
新たなビジネスモデルの模索に迫られる可能性が高い。 (NIKKEI NET 01:28)
