利下げ決定後に記者会見するトリシェ総裁=15日、フランクフルト〔ロイター〕
欧州中銀0.5%利下げ 過去最低の年2%に
欧州中央銀行(ECB)は15日の定例理事会で政策金利を引き下げることを決めた。
ユーロ圏16カ国に適用する最重要の市場調節金利を21日から0.5%下げ、
年2.0%とする。トリシェ総裁は記者会見で「経済の先行きはさらに弱まっている」
と述べたうえで、「インフレ圧力が引き続き弱まっている」と説明し、
一段の利下げに踏み切る可能性をにじませた。
ECBは昨年12月上旬の理事会で過去最大幅となる0.75%の利下げを決めたばかり。
しかし、12月の消費者物価上昇率が年1.6%と政策目標の「2%未満」を下回り、
域内最大の経済力を持つドイツが08年10―12月期に大幅なマイナス成長を
記録した公算が大きくなったため追加緩和に踏み切った。 (NIKKEI NET 00:55)