退任前の最後の記者会見に臨むブッシュ米大統領=12日、ホワイトハウス〔AP〕
米大統領「北朝鮮とイランなお脅威」 退任前の最後の会見
ブッシュ米大統領は12日、ホワイトハウスで退任前の最後の記者会見に臨み、
かつて「悪の枢軸」として挙げた北朝鮮、イランがなお米国への脅威だと強調した。
北朝鮮については「高濃縮ウラン(HEU)開発の懸念がある」と指摘、
6カ国協議の枠組みによる検証体制の確立が必要だと述べた。
オバマ次期大統領が直面する「最大の危機」は「米国本土への攻撃だ」と語った。
金融安定化法で定めた最大7000億ドル(約63兆円)の公的資金枠のうち、
議会承認が必要な残り3500億ドルの追加拠出に関し、
オバマ氏に「必要と思うなら(議会に)要請すると伝えた」と表明。
ただ「まだ求めてきていない」とし、次期大統領の判断待ちであることを強調した。
大統領は8年間の任期中の「失策」も列挙。
2003年5月にイラク戦争の大規模戦闘終結を宣言した際、
背景に「任務達成」の垂れ幕を掲げたことで「誤ったメッセージを送った」と語った。
(NIKKEI NET 01:54)