「日銀利下げ」織り込み、長短金利が一斉低下 18日から決定会合


17日の国内金融市場で、長期・短期金利が一斉に低下した。

米連邦準備理事会(FRB)が前日、事実上ゼロ金利政策を導入したのを受け、

日銀が18、19の両日開く金融政策決定会合での政策金利の

追加引き下げを織り込む展開になっている。

日銀は市場への資金供給の拡大のための追加策を検討しており、

決定会合では利下げを含めた一段の金融緩和策を議論する。

17日の東京市場では、日銀の誘導対象となっている無担保コール翌日物金利が低下し、

一部で0.1%台での取引も成立した。日銀の誘導目標は現在0.3%だが、

利下げを見越した取引が目立ち始めた。

政策金利の先行き予想を示す翌日物金利スワップ(OIS)と呼ばれる取引では、

日銀の利下げを6割超の確率で織り込む水準となり、週初の2割程度から大幅に増えた。

企業向け貸出金利の基準となる東京銀行間取引金利(TIBOR)の3カ月物金利は、

28営業日ぶりに低下した。             (NIKKEI NET 07:00)