NY円、1ドル=88円95銭―89円05銭



16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に4日続伸。

前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル=88円95銭―89円05銭で取引を終えた。

米大幅利下げで日米の金利差が逆転したことが、円買い・ドル売りにつながった。

午後に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で

政策金利を0―0.25%と従来の1%から引き下げることを全会一致で決めたと発表した。

利下げ幅は市場予想(0.5―0.75%)より大きめだった。

米政策金利は日本(0.3%前後)を下回る水準になるため、

日米の金利差を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。

FRBは米長期国債や住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れや量的緩和への移行も示唆した。

市場ではFRBは積極的に景気刺激に動く姿勢を示したと受け止められた。

中期的には米景気やドルにプラスとの見方が多いが、

この日は足元の金利差に着目した取引が活発だったという。 (NIKKEI NET 07:36)