アイルランド、金融機関に最大1.2兆円 公的資金を投入


アイルランド政府は金融危機対策のため、

金融機関に公的資金を最大100億ユーロ(約1兆2000億円)投入すると発表した。

金融機関の資本増強を支援することで海外投資家の不安を和らげるとともに、

国内銀行の企業や個人向け貸し渋りを和らげる狙い。

銀行が財務強化のため発行する優先株や普通株を政府が

公的資金で買い上げるか政府保証を付ける計画。

具体策は財務相が近く個別金融機関と協議して詰め、

来年1月上旬に資本増強策を発表する。

資金は公務員の年金資金を運用している国家年金基金を活用する予定。

アイルランドは不動産価格の下落で銀行の貸し渋りが深刻化し、

消費や設備投資が失速して景気後退局面入り。

政府は景気低迷の長期化を回避するため銀行の資本増強で

貸し渋り問題を和らげる必要があると判断した。 (NIKKEI NET 15日 23:32)