スイスがゼロ金利政策、0.5%利下げ 金融危機下、主要国で初


スイス国立銀行(スイス中央銀行)は11日、

政策金利である3カ月物金利の誘導目標を上限・下限とも0.5%ずつ引き下げ、

同日から0.0―1.0%にすると発表した。

政策金利の下限がゼロ%になるのは、2004年9月以来、4年3カ月ぶり。

金融危機の発生後、主要国の中銀で事実上のゼロ金利政策に踏み切るのは同行が初めて。

これ以上の金利引き下げは困難なため、

大量の資金供給といった非伝統的な金融政策も視野に入れているもようだ。

 利下げは今年10月以降で4回目。

スイス国立銀は「09年の経済成長率が

マイナス0.5―マイナス1.0%に落ち込む見通しのため」と説明。

同国金融大手のUBSが公的資金の注入に追い込まれるなど、

金融システムの動揺が続いていることも背景にある。 (NIKKEI NET 11日 23:02)