三井住友FG、増資7000億円に拡大 企業融資の余力3兆円増
三井住友フィナンシャルグループは10日、
当初計画していた約4000億円の資本増強額を7000億円規模に拡大する方針を固めた。
3000億円を積み増すと、貸し出し余力はその10倍の3兆円まで増やせる計算になる。
金融市場の混乱で社債やコマーシャルペーパー(CP)の発行が難しくなった企業が
資金調達の手段を銀行借り入れにシフトしており、
三井住友は大規模な資本増強によってこうした需要に応える。
11日にも発表する。円建ての優先出資証券によって全額を調達。
金融危機後の国内金融機関による増資では、
1兆円超の農林中央金庫や7900億円の三菱UFJフィナンシャル・グループに次ぐ規模になる。
銀行の健全性の指標として、自己資本の10倍までは貸し出しても問題はないとされる。
(NIKKEI NET07:00)