世界の債券発行、7-9月77%減 金融危機で3年ぶり低水準
国際決済銀行(BIS)は7日、
2008年7―9月期の国際金融市場での債券発行額が
2470億ドル(約23兆円)と前期に比べて77%減少し、
05年7―9月期以来、3年ぶりの低水準に落ち込んだと発表した。
金融危機の影響で企業や金融機関の資金調達が難しくなっていたことが裏付けられた。
債券による資金調達額を国別にみると米国が9割減となったほか、
英国、スペイン、カナダなどほとんどの国で発行額が減少した。
通貨別では、ほぼ5割のシェアがあるユーロ建てが9割以上も減ったほか、
ドル建ても9割減となった。円建て(大半が円建て外債=サムライ債)は80億ドルに半減した。
BISは「金融市場が実質的な機能停止に陥っていた」と指摘している。
(NIKKEI NET 07:00)