ポール・クルーグマン米プリンストン大教授=7日〔AP〕
金融システムのもろさ、誰も予見できず クルーグマン氏会見
「金融システムがどれほどのもろさを抱えているのかをほとんど誰も予見できなかった」。
今年のノーベル経済学賞を受賞するポール・クルーグマン米プリンストン大教授は7日、
ストックホルムでの記者会見で米国発の金融危機について語った。
教授は「伝統的な銀行システムが、(規制対象からはずれた)パラレル(並行した)
銀行システムにどれほどの深度で取って代わられたかが見過ごされていた」と指摘。
金融自由化を背景とする市場システムの複雑化に政府当局の規制や監視が
追いつけなかったことがリスクを膨らませていたとの認識を示した。
各国の景気後退への対応については「1929年の大恐慌の経験が、
それを繰り返さないために生きるだろう」と指摘した。
さらに「1990年代にゼロ金利下で激しいデフレ圧力にさらされた
経済に対応した経験を持つ日本にわれわれは感謝すべきだ」と述べた。
(NIKKEI NET 7日 23:48)
