JFEや神鋼、高炉を一時休止へ 車向けなど需要急減で7年ぶり
JFEスチールや神戸製鋼所など鉄鋼大手は需要減に対応し、
月内にも、粗鋼を生産する高炉の稼働を一時休止する検討に入った。
定期点検以外の休止は異例で、生産調整の手段としては約7年ぶり。
これまで原料投入量を減らして生産調整してきたが、
主力用途の自動車の販売が世界的に急減しているため、
休止による一段の減産を迫られている。合成樹脂メーカーも追加減産に動いており、
素材各社が本格的な減産体制に入る。
高炉は炉内で溶けた鉄が冷えて固まると再稼働が困難になるため、
鉄鋼各社は極力休止を避けている。10月に減産に着手したが、
11月には減産幅の拡大に追い込まれるなど急速な需要減への対応を迫られており、
今回、休止の検討を余儀なくされた。各社は休止を1回につき2、3日に限定することで、
減産を進めつつ、再稼働を可能にする方針。 (NIKKEI NET 07:00)